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    授業内容詳細

 政治思想史Ⅰ
   History of Political Thought Ⅰ
授業科目区分
法学部専門教育科目・政治学系
担当者 河野 秀壽命(講師)
グレード G3
テーマ 古典政治思想史
キーワード プラトン,Polis,両剣論,イスラーム教,社会契約論,democracy,J,J.Rousseau,市民革命と国民国家,Nationalism
開講年度
2015
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
コース 3年生 (法)国際関係コース基本科目(2012~2014年度入学生)
4年生 (法)国際関係コース基本科目(2012~2014年度入学生)

授業の概要 今を生きる人とは、過去という舞台で舞う人である。舞台の構成が舞人のしぐさを決めている。政治思想の舞台の基本形態を定めたのはギリシャ思想である。ソクラテス、プラトンは過去の人でなく今を生きるひとである。政治思想の転換点ではいつもギリシャに帰っていく。それ故にギリシャから始める。講義は順次、以下のごとくである。西洋政治思想の発展を辿り今日に与えた影響を探る。古典ギリシャの政治思想の決定的意義の開示し、キリスト教の精神史的意味を示し、中世政治思想の画期的意義を紹介する。ルネサンス・宗教改革の意味、近代世界の開始とは、いつ始まったか。マキャべり・ホッブス・ロックの政治思想。古典派経済学の政治思想の紹介し、近代思想の帰結点,現代思想の始発点ルソーにいたる政治思想史を社会・経済史的視点で講義してゆく。
履修条件 初めから高度の専門知識と概念を求めませんが、法学・経済学の基本的学習は必要です。殊に憲法学、政治学原論。経済学の基礎科目の習得が先に求められます。
科目の位置づけ・レベルなど 基礎的理解から専門的理解へ。学部に関わりない理解が出来るように努めます。政治学、経済学等に限定されない社会科学全般の基礎理解が可能になる様な講義にする。
授業の到達目標 大学生として恥ずかしくない政治現象の理解ができる基礎知識を得さしむる。社会人となり政治について感想ではなく、意見を言えないのは恥であると考える。よつてそれが可能となる知識を講義します。
授業の方法 講義は明確・明晰なものとなるよう努める。大学の講義形態の欠点である学生と教師の距離の大きさ、教師の一方通行の講義形態への反省から学生諸君の考えを知るための工夫、発言の機会を与えていきたい。双方向とはいかないがそれに近くなるよう努力します。
ICTの活用 予定はありません。
授業外の学修 毎日の新聞・テレビのNewsのチエツクは、必要です。世界で今何が起こっているかを知ることが学的認識の第一歩です。読書は習慣です。学生時代にこれを習得しなければいけないと思います。概論や入門書でなく各分野の古典を精読してください。
テキスト・参考書 丸山真男『現代政治の思想と行動』
福田欽一『政治学史』
S.S.Wolin,Politics and Vision       G,J Sabine, a History of Political Theory
成績評価の基準・方法 講義中の態度・発言、レポート、試験の結果の総合評価とする。一回の試験ですべての評価を行う行うことはいたしません。
履修上の注意事項や修学上の助言など 学生諸君よ!講義に出て教師の声に真剣に聞いてください。学ぶ楽しさ、苦しさを経験し人間として成長してください。混迷の時代だからこそ静かに而も忍耐ずよく学ぶ姿勢が必要です。大きな声、勇ましい声に騙されてはいけません。
教員の研究・人物紹介 情熱をこめて講義を行います。いまだ無名の一研究者ですが学問への情熱は誰にも負けません。僕は学生たちと会話するかとが好きです。ともに成長し世界を担いうる人になりましょう。僕とともに政治世界の歴史の旅に出てみませんか。学的世界はワンダーランドです。
オフィスアワー -


第1回 現代とは

現代政界の動向と政治思想のありかた。吾々は如何なる時代に生きているのかの探求する。

第2回 歴史における政治思想

政治思想とは何か 文献案内 人間論と思想の相関関係の問題

第3回 古典ギリシャの政治世界

1.古代ギリシャの政治思想ー古典ギリシャとはどんな世界か
 1)古代ポリスの政界
  ホーマからペリクレスの時代への転

第4回 古代ギリシャの政治形態について

 2)古典アテネの政治制度
  「ソクラテスの裁判」について、民衆とどんな人々か、彼らはなぜにかくまで容易に扇動され、悪をなすのか

第5回 ギリシアにおける「哲学」の出現とは何か

2.プラトンの政治思想
 1)プラトンとは如何なる人か 。かれの偉大さはどこにあるのか

第6回 プラトンの政治哲学の核心

2)ヨーロッパ思想の祖としてのプラトン
  「哲人王」の考え方ープラトンは「エリート主義」者か

第7回 アリストテレスの人と思想

3.アリストテレスの政治思想
 1)異邦人としてのアリストテレス 「万学の王」とは何か?

第8回 アリストテレスの政治思想の本質とその影響

2)『アテナイトの国制』『ポリティア』における政治思想          実証的考察の有意性の問題

第9回 中世の精神的世界

1.キリスト教共同体
 皇帝権と教皇権(両剣論)の争い。「神の主権」論、テオクラシーとはなにか。

第10回 「両剣論」から「国王主権」への移行

2.教皇権の衰退と国王主権の進展
 トマス・アキナスからオッカムへ   立憲主義・議会制度の淵源

第11回 近代とは何か

1.ルネサンスと宗教改革の意義
 1)N・マッキャベリの政治思想の転回  ルネサンスの栄光と悲惨

第12回 近代政治の世界

2)M・ルターの宗教改革思想
  ルター・カルバンの姿、プロティスタンティズムの発展過程 

第13回 社会契約論における「大陸」と「イギリス」の差異

・大陸合理論とイギリス経験論の比較  デカルトの革新と継続問題。スピノザとロックの民主主義論について

第14回 カント哲学の本質とその意味

・I.カントの思想ー理性認識批判の意義ー
 ・近代啓蒙思想の意義とその欠点-「フランクフルト学派」フッサールの批判-

第15回 近代国家論の形成

2.T・ホッブス『リバイアサン』
 近代政治哲学の「父」としてのホッブスの思想、国家は「悪」か「善」について