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    授業内容詳細

 市場戦略論
   Marketing Strategy
授業科目区分
経済学専門教育科目・商学
担当者 滝本 優枝(准教授)
グレード G3
テーマ 企業の実際のマーケティング行動を、ケース(事例研究)から学ぶ。
キーワード 顧客満足,4p,4c,双方向,プロセスマネジメント,市場デザイン,複線型開発,リフレクティブ・フロー
開講年度
2015
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の概要 市場をつくり上げ企業の未来を切り拓いていくためにはマーケティングが不可欠である。ではマーケティングとは企業の実際ではいったいどのようなことがおこなわれているのか。またマーケティングのはたらきを活性化するためには企業はどのようなマネジメントをおこなえばいいのだろうか。本講義ではさまざまなケースの分析や考察を通じてこれらの問いへの答えを探求する。単にヒット商品のケースを並べる講義ではなく、理論や概念を用いてケースに対する分析や問題提起をさまざまな角度から検討する。つまり「ケースに即してマーケティングの問題を深く考えること」を本講義の内容とする。
履修条件 特になし。
科目の位置づけ・レベルなど 履修条件は特に課していないが、本講義はマーケティングの理論を理解しているという前提ですすめられるため、『マーケティング論』を学修済みであることが求められる。
授業の到達目標 多くのビジネス人がマーケティングの理論や概念を学ぼうとしている。たしかに理論は体験だけでは得ることの難しい視野の広がりを与えてくれる。しかし一方で、理論や概念だけでは現実から離れてしまう恐れがある。この両者の隙間を生めるために、数多くのケース(事例)を知り、それを深く洞察することは有意義である。本講義では「マーケティング論」で学習した理論を用いて、企業の実際の事例を題材に分析する力を養うことを目標とする。
授業の方法 各回、企業のケースを題材にみなさんに問題点や分析視角を考えてもらい、解決策を考えたり意思決定を下す過程を学修することで、問題解決能力を養ってもらえるように工夫します。
ICTの活用 講義内ではパワーポイントを使用し講義をすすめることがある。また、ネットによる
動画を使用した広告・消費者分析を行なうことを予定している。
授業外の学修 予習は、教科書にもとづいてではなく、身の回りの商品や消費者の行動について知見を
深めるために、よく観察してほしい。それが次回の講義での理論でどのように説明でき
るかを考えることが、本講義での効果的な予習となる。
復習については、基本用語のおさらいと、講義内で学習した理論が、実際の身の回りの
商品や消費者にどのように影響しているのかを概観してほしい。

テキスト・参考書 5月に新刊される著書を、紹介します。それがテキストとなります。

参考書は「売れる仕掛けはこうしてつくる」日本経済新聞社 栗木契約、余田拓郎、清水信年著
 
成績評価の基準・方法 試験による。出席は成績評価に影響しない(出席はとらない)。そのため、単に出席してしゃべったり、携帯電話で遊んだりなど、周りに悪影響となる学生の出席は遠慮してもらっている。またそのような場合、厳重に注意する。
履修上の注意事項や修学上の助言など 復習はプリントをよく読むこと、テキストをよく読むこと。
教員の研究・人物紹介
オフィスアワー 《滝本 優枝》
月曜日 12:15~12:50 八尾駅前キャンパス4階 相談ラウンジ
大学院進学(商学系)、商学(会計を除く)の相談に応じます。


第1回 市場戦略

マーケティング戦略の実際をどのように学んでいくのか。本講義での目標、授業方法などの確認。

第2回 「いい商品」だけでは売れないーファブリーズ

ニッチでの成功をテコに市場をこじ開けることに成功したP&Gのファブリーズという商品を題材にいかにマーケティング戦略が重要かを確認する。

第3回 弱点を武器にするーヘルシア緑茶

飲料は「せんみつ」と呼ばれ、1000新商品を出してもそのうち3つくらいしか残っていく商品はない、といわれる。このような厳しい状況で大ヒットし今なお消費者に継続飲用されている花王のヘルシア緑茶を題材に4Pの組み立てについて学修する。

第4回 原石は磨かなければ光らないーフィット

製品開発プロセスでのコンセプトの重要性を学ぶ。いかにコンセプトを鍛えていくのか。

第5回 伝えるための戦略ーエア・ジョーダン

ひとめでよさがわかる仕組みづくりで大ヒット商品となったエア・ジョーダンのケースを題材に、「これまでにない市場」をいかにつくるのかのヒントをさぐる。

第6回 目のつけどころと決断ーシャープ

経営資源配分で他社に先行することで発展したシャープの事例を研究し、市場づくりの後ろ盾をさぐる。

第7回 われわれは何をする会社なのかーTSUTAYA

事業をいかに定義するか(事業の定義)で未来はかわる。事業組織のマネジメントを考えます。

第8回 消費者志向とは何かーユニクロ

柔軟な組織が市場との対話を生み、利益を生み出すことを確認します。「管理する組織」ではぜんぜんダメなのです!

第9回 道はひとつではないーオオゼキ

差別化することでいかに企業間の競争を回避できるのか。市場との関係を強みにかえる戦略を学びます。

第10回 安くても儲かるしくみーファミコン

取引先との関係をいかにデザインし、構築するか。それによって強みをつくりだすことを学修します。

第11回 自分の土俵を見失わないーマクドナルドVSモスバーガー

競争という創造的な対話を続けることで絶えずかわり続ける市場への対応を考えます。

第12回 逆境のなかに可能性を見出すーハイチオールC

ヒット商品や定番商品も市場の変化によって右肩下がりになっていくことは避けられない。そのような商品を再成長させることもまた、あらたに商品を開発するのに比べて効率的なこともあり意義あることである。再成長のために企業がとるマーケティングを考えます。

第13回 SPAの仕組みで稼ぐーワールド

アパレル企業の儲けるしくみを考える。決して「商品の魅力」だけでは儲からないのです。市場資源構築をいかにマネジメントしていくのか、が重要となります。

第14回 成長への道

低成長時代に成長するにはどのような方法が考えられるか。コトラーの新刊により考えます。

第15回 まとめ

競争的に創造すること、市場戦略はそれを可能にするデザインである。